海シリーズ4曲

 第3部全国合同のトップは、海シリーズ4曲から始まります。
まずは、「海はふるさと」です。中国人の心の歌とされ、「海はお母さんのようだ」と歌っています。世界の海は一つ。世界の人々の相互理解と平和を願って作られた歌です。ゆったりと、温かく歌いたいです。

 そして、全8章からなる合唱組曲「海の軌跡」より、抜粋で3曲(短縮バージョン)を歌います。この曲は、日本原子力発電敦賀発電所からの放射能漏れと「事故隠し」によって県民の不安と不信が一気に広がり、反原発の市民運動を励ます立場から37年前に武生センター合唱団が創作しました。

 危険な作業の中で働く労働者の歌「原発下請労働者」を男声で、若狭に嫁いだ母が我が子に美しい町を手渡したいという願いを歌う「いとし子よ」を女声で歌います。

 そして最後に、若狭人の、我が国から原発を無くしたいという決意を「わが若狭よ」に込めて混声四部で歌います。

 日本の原発54基すべてが海に面し、度の地域にあってもこの曲に共感するものがあると思います。
 全国の皆さん、声高らかに、ぜひ歌い交わしましょう。

四季の花のうた

 「オバケなんてないさ」でお馴染みの作詞作曲家の峯陽さん、うたごえでも「青い空は」でよく知られている作曲家の大西進さんの共作。この曲にも、♪母さんみたいに ♪父さんみたいに ♪子どもたちが幸せに♪ という歌詞があり、子どもを思う親の優しさや愛おしさが歌われています。
 大きくは二つの構成で作られています。前半は語りの部分で、後半は短調になり低音が続きますが、十分に息を流し歌って欲しいところです。男女や高低部の掛け合いを楽しんでください。
 夏のつゆ草、秋の鬼あざみ、冬の山茶花、春のさんざしの四季の花が織り交ぜられ、素敵な曲になっています。
 清清しく、爽やかに歌いましょう。

地球星歌

 地球という星の歌、タイトルからして、とてもスケールの大きい歌です。~笑顔のために~ というサブタイトルがついています。
 ミマスさんは、音楽ユニット“アクアマリン”の一人で、「自然や星、旅を題材にして、生命の大切さや生きることの素晴らしさをテーマとした曲」を歌っています。「COSMOS」が良く歌われています。
 子どもたちや障がいのある仲間たちは、曲の中程 ♪この小さな手で出来ること~♪ から主旋律を歌います。全体を通して、ことばのニュアンスを感じて、伸びや蚊の前向きに歌いましょう。
 笑顔で歌いましょう(^_^)

手をつなごう

 様々なキャラクターたちが手をつなぎ、被災した人たちに笑顔を届けようという「手をつなごうプロジェクト」とに槇原敬之さんが楽曲を作りました。
昨年、京都のうたごえで府民音楽祭テーマ曲の一つとして、コーラスアレンジしたものを今回の歌集に載せています。
 祭典音楽会の真のオープニング! 「隣の人と手をつなぐ」ダンスとともに、元気に、明るい声で歌いましょう。
 楽譜では途中で「高音」「メロディー」「低音」と分かれますが、それぞれの歌う場で3部になって歌うと楽しいよ、という分け方です。
 本番ステージのコーラス隊は、74小節から81小節を「高音:ソプラノ」「低音:ベース」を中心に歌ってみてください♪

やってみよう

 あの「ピクニック」で慣れ親しんだメロディーが、熊本出身のロックバンド「WANIMA」によって「やってみよう」に変身。
 「はじめよう やってみよう、どんな人だって同じじゃないさ、同じに見えていつもと違う、やって後悔などすることないさ、やってみよう!」と、みんなが歌う前で、子どもたち中心のメンバーがイキイキと踊ります。
 ステージでは、曲の冒頭でピアノがジャーンと鳴り、指揮者の合図で「イェー」と4拍(楽譜では2拍になっていますが4拍にします)と入ります。
 楽譜の最後から7小節目は「(い)らない、いらない、いらない!」と歌ってください。