日曜日の朝、フロリダ(フロリダでは土曜日の夜ですね)のスー・カーター博士の講義をネットで拝聴するイベントがあったのですが、私(与作)は都合で参加できず、その録画を木曜日に視聴しました。
テーマは「オキシトシン」のことだったのですが、それを拝聴しつつ思ったこことを書きます。(スー・カーター博士はオキシトシン研究の第一人者)
最後のディスカッションですこし「歌声」のことが出てきました(多分「うたごえ」ではなくて「歌声」だと思います)。歌を歌うことは、気持ちを落ち着ける、心を安定させるために、とても合理的だとか。
一つは、「呼吸性洞性不整脈」という機能によります。「不整脈」と言いますが病気ではありません。人は息を吸うときに少し心拍が早くなり、息を吐くときに少し遅くなるという生理現象です。歌を歌うときは、息を吸うのは「すっと」速く吸いますが、吐くときは長ーく吐きつつ声を出しますよね。そのとき心拍はゆっくりとなり、「ヴェーガルブレーキ」というのが働いて、「安心した不動化」つまり、「ゆったりと落ち着いていられる」状態になりやすいといいます。(ポリヴェーガル理論(多重迷走神経理論)より)
もう一つ、歌を歌い交わす。合唱もそうですし、合唱でなくても、一緒に歌うとき、そこには「社会交流システム」が働いている。気持ちを合わせて、一緒に、同じことをする。そのとき「他者と一緒にいて安全な感覚を共有する」という状態になっています。そういうときに「オキシトシン」がうまく働いて、人を愛したり、人との関係性を深めていく、心身の状態になっていくそうです。
(余談ですが、安心・安全が実感できないときには、オキシトシンはバソプレッシンと同じような働きをして、逆に攻撃性を増すようです。なので、むやみやたらに「オキシトシンを投与」しても、だめみたい。)
メンタルセラピストの(ネットでの)会合だったのですが、このCOVID-19禍のなかで、直接会えないとき、ネットで顔を合わせながら一緒にセルフタッチをするという方法も紹介されていました。
同じように、「合唱」はできなくても、ネットの動画にあわせて一緒に声を出すだけでも、少しはつながっている感覚を持てるのではないかなと、思った次第です。
合唱って、心身ともに健康にいいんだなぁって思った次第。
「瑠璃色の地球」、「おうちで…..」のページに追加しました。Mさん。ご紹介いただきありがとうございました。